一般社団法人 日本音楽事業者協会 JAME

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イベントレポート「第14回 虹の架け橋 まごころ募金コンサート~伝えたい歌 未来へ~」

2014.10.31

 第14回を迎えた本会主催の「虹の架け橋 まごころ募金コンサート」が10月9日、NHKホールで開催された。
今回のチャリティーは「平成26年8月豪雨」で甚大な被害を受けた広島県の復興支援を目的に、18組(別掲出演者一覧参照)に及ぶ豪華な顔ぶれが歌でエールを送った。

 サブタイトルを「伝えたい歌 未来へ」として、今回のコンサートは時代を超えて愛されている昭和の名曲を存分に楽しんでもらうというコンセプトで構成された。
そのコンセプトを高らかに宣言するかのように、オープニング早々、『真赤な太陽』『上を向いて歩こう』『人生いろいろ』といった名曲が全員歌唱によって立て続けに披露されると、会場のボルテージは一気に高まる。

 続く、今回の出演歌手のヒット曲をペアで歌うというコーナーでは、『河内おとこ節』(中村美律子氏と森山愛子氏)、『ふりむけばヨコハマ』(マルシア氏と西尾夕紀氏)、『アメリカ橋』(山川豊氏と山内惠介氏)、『津軽の花』(原田悠里氏と市川由紀乃氏)、『捨てられて』(長山洋子氏と上杉香緒里氏)、『兄弟船』(鳥羽一郎氏と川野夏美氏)、『二輪草』(川中美幸氏と城之内早苗氏)、『きよしのズンドコ節』(氷川きよし氏と石原詢子氏、大江裕氏)がそれぞれのペアによって次々と披露され、新鮮かつ意外な組み合わせの共演に客席は魅せられていた。

 さらに、昭和の名曲を未来へというコーナーでは、『雪の渡り鳥』『別れの一本杉』『東京だョおっ母さん』『誰よりも君を愛す』『二人の世界』『だから云ったじゃないの』『酒場にて』『ウナ・セラ・ディ東京』『川の流れのように』といった大先輩たちの名曲を、それぞれの歌手がひた向きに歌い継ぐ姿が非常に印象的であった。

 コンサート中盤には、今回のコンサートの趣旨である義援金の贈呈式が執り行われ、「平成26年広島県大雨災害義援金」として広島県東京事務所所長・石田文典氏に対し堀義貴会長より目録が贈呈されると、会場の誰もが被災地に想いを馳せている様子だった。

 そして、新曲コーナーで、出演者それぞれが最新曲の熱唱で会場を沸かせると、ゲスト出演のKOBUDO-古武道-が登場し、尺八、チェロ、ピアノ、パーカッションのアコースティックアンサンブルによるコーナーへ。
花を題材にした曲である『朧月夜』『花の街』『くちなしの花』『忘れな草をあなたに』『花〜すべての人の心に花を〜』がしっとりとした歌と演奏で披露されると、客席はまるで花の香りに包み込まれたような雰囲気となった。

 クライマックスは恒例となった『ふるさと』の大合唱となり、会場全体が一体となる中、全42曲に及んだコンサートは幕を閉じた。
 時代を彩る名曲と新曲を織り交ぜつつ、全員やペアによる歌唱シーンが堪能できるコーナーづくりなど、様々な趣向を凝らしたステージに対し、大きな拍手がいつまでも寄せられていた。

まごころ募金コンサート

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出演者一覧(敬称略)
 川中美幸、山川豊、原田悠里、鳥羽一郎、長山洋子、城之内早苗、中村美律子、石原詢子、マルシア、市川由紀乃、
 西尾夕紀、上杉香緒里、川野夏美、氷川きよし、山内惠介、森山愛子、大江裕
 【ゲスト出演】KOBUDO-古武道-(藤原道山、古川展生、妹尾武)
 【司会】徳光和夫、藤原紀香

放送
 NHK BSプレミアム 120分版:12月23日(火・祝)16:00〜17:59
 ※90分版は11月2日(日)に放送済み
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